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Twinkle*twinkle |
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キラリキラリ。 君が動くたびにポロポロと零れ落ちる光。 それは錯覚なのだけれど、清らかで聖なる君には良く似合う。 戦いで血を浴びたオレが触れるのを躊躇われるくらい。 けれども君は何も気にせず触れてくる。 「コンラッド!」 執務が終わり開放されたユーリは嬉しそうにオレに寄り添う。 人懐っこいユーリにはいつも冷や冷やさせられる。 他人だったら無神経だとしか思えない触れ合いも、ユーリならこちらから触れたくなる。 求めてやまない、愛してやまない、大切な人。 「どうしたんですか?」 綺麗な漆黒の髪を手に絡ます。 「今日の分終わったからさ。なぁ、コンラッドの部屋行ってイイ?」 「もちろんですよ。」 こっそり手を握り合い、自室へと向かう。 動くたびに揺れる髪。 キラリキラリ。 聖なる君から零れ落ちる。 部屋でゆっくり二人だけのティータイム。 まったり流れる時間に思わず目を細めてしまう。 「でさ、ギュンターったらさ…。」 楽しそうに今日の出来事を語るユーリ。 輝くばかりの笑顔に思わずコチラまで笑みが零れてしまう。 「楽しそうですね。」 頭を撫でて微笑めば、訝しげな顔でコチラを見上げてくる。 「コンラッドは楽しくないの?」 さっきまでの輝く笑顔がみるみる曇っていく。 ユーリの光を奪うオレ。 「大人の事情とかありますからね。でも、ユーリとの時間は何にも変えられないくらい楽しいですよ。」 不安そうな顔にそっと口付ければ、ほろ苦い紅茶の味が広がる。 曇った顔にもさぁっと朱が走って少し前の光とはちがう輝きを放つ。 「そっか…。俺にできる事があったら言ってくれよな!」 純粋に心からの言葉は、オレの乾いた心を潤していく。 それと共にオレの黒い部分が騒ぎ出す。 「何でも聞いてくれるんですか?」 「俺にできる事なら!」 嬉しそうに頷くユーリ。 むくむくと黒い部分が成長していく。 「じゃぁ…オレのお願い聞いてもらえます?」 「コンラッド…?」 きょとんとコチラを伺うユーリ。 とても可愛らしくて抱き締めたくなってしまうがなんとか堪える。 「じゃぁ、夜にオレの部屋に来てくださいね。」 それだけ告げるとちょうど夕食の時間になった。 「コンラッドー?」 お願いを叶えるために夕食後オレの部屋に訪れたユーリ。 招き入れて紅茶を出す。 「でもさ、本当に今夜一緒にいるだけでイイの?」 「もちろんですよ。」 小首をかしげるユーリに笑いかけて一緒に食後のお茶を楽しんだ。 たわいもない会話を繰り返し、夜が深けた頃に共にベッドに入る。 広いベッドに二人で寄り添いながら。 「あーなんか幸せって感じだね。」 少し照れながら呟くユーリに愛おしさが募る。 「そうですね。オレも幸せです。」 ぎゅっと抱き締めてユーリの香りを胸いっぱいに吸い込んだ。 幸せが胸いっぱいに広がる。 「凄いね、空。」 オレの肩越しに夜空を見つめるユーリ。 双黒の瞳に映り込んだ星がキラキラと輝いた。 「そうですね。でも、ユーリの方が綺麗ですよ。」 耳に唇を寄せて囁くと、少し体が強張ったあと顔が真っ赤になった。 いつまでも慣れないその初々しささえ愛しい。 「何、言ってるんだよ馬鹿!」 「馬鹿じゃないですよ。本当の事を言っただけです。」 抱き締めたまま告げれば、更にユーリ頬が朱に染まった。 「愛してます。」 そっと告げれば赤くなりながらも擦り寄ってくる。 キラリキラリ。 光は零れ落ちてオレに降りかかる。 枯れた湖がゆっくりと潤っていく。 キラリキラリ。 オレはその輝きを胸に抱いて幸せに溺れてゆく。 「俺も大好き。」 聖なる輝きに包まれながら。 お待たせして申し訳ありません;; 相互記念小説でございます。 一応、サイト名を題材にしたのですが…。 色々大変だと思いますが、頑張ってくださいね! 影ながらですが応援しております。 こんな小説ですが、楽しんでいただけたら幸いです。 by aya kisaragi
E*mentの如月 綾様からリンク相互記念に頂きました!
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